2008年4月から入院医療を対象に定額払いが導入される見込みの「定額払い」について少し考えてみたいと思います。
まず、これまでの日本の医療現場では、検査や薬剤を使えば使うほど医療機関が利益を手にできる「出来高払い制度」となっています。つまり、過剰診療が行われる「可能性」があったということです。 あまり大きな声では言えませんが、医者が真面目に診療をおこなっているとあまり儲からないというのはこういった背景があるからです。
ところが、こうした現状に対して厚生労働省は医療費の負担を軽減させるために、「出来高払い」をやめようということを考えています。
患者側からすれば、医療費の過剰払いリスクは低くなりますが、今度は過少診療を考えなくてはいけなくなります。つまり、検査や投薬は最低限で済まされる可能性があります。
アメリカの例を見れば明らかなように、質の高い医療を受けたいと思えば高い費用がかかるということになるでしょう。
病院側も採算がとれなければ続けられませんから、定額払いになってどのように利益をあげ、どの程度まで医療レベルを提供していくかということが課題となってきそうです。
日本の病院経営はこれから激変の可能性がありますので、こういった制度の変更に対する対応についてはできるだけオープンに情報を提供して欲しいというところが患者側としての本音ですね。